教則本のわくわく興味がわくはなし7@ついにきたインベンション@稲毛海岸のピアノ教室
- 義啓 川手
- 6月3日
- 読了時間: 3分
教則本シリーズ、第7弾はついに来ました――
音楽の父にして、分裂の達人!?
両手・両脳・全神経をフル稼働させられるアレです。

【第7弾】「バッハ・インヴェンション、それってただの“二重人格”!?」
〜左右の脳がケンカしはじめる15のレッスン〜
こんにちは!
癒しのブルグミュラーを抜けたその先、
待っていたのは……精神と指の完全分離という新境地。
そうです、今回は
J.S.バッハ:2声のインヴェンションに挑みます。
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第一章:バッハって誰?その実態は「左手の革命家」
ヨハン・セバスチャン・バッハ――
音楽の父、対位法の神、でもピアノ初心者にはなに言ってるかわからないおじさん。
この人が書いた「インヴェンション」、
初めて弾いたときの感想は、だいたいこんな感じ。
• 「右手と左手が…別の世界にいる…」
• 「え、主旋律ってどっち!?」
• 「ついに私の中に別人格が生まれました」
そう、**この曲集のテーマは“分離と調和”**なんです。
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第二章:2声なのに、脳は3つくらい要る
インヴェンションとは、バッハが息子たちのために作った
“2つの声部による学習曲”。
つまり、右手・左手がそれぞれメロディとして自立していて、
どちらも「主役」。脇役なんていない!
でもそれってつまり…
• 右手で歌いながら、左手も歌わなきゃいけない
• 両方のフレーズを“聴き分ける耳”が必要
• 表現しながら、弾きながら、構造を理解しながら…ってもうパンクする!
脳が2つじゃ足りません。
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第三章:「和声?対位法?つまり何をすればいいんですか?」
生徒の質問ベスト3:
1. 「これって何調なんですか?」
2. 「いまどこ弾いてるかわからなくなりました…」
3. 「これ、楽しいって思える日が来ますか?」
大丈夫。
最初はみんな、迷子になります。
でもある日、突然わかるんです。
• 「あ、こことここ、模倣してる!」
• 「左手、右手の真似してるだけじゃん!」
• 「バッハ先生、やっぱ天才!」
そう思えたら、もうあなたも小さな対位法マスターです。
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第四章:インヴェンション、それは“音楽のラジオ体操第一”
バッハ自身、インヴェンションを**「作曲と演奏の入り口」として位置付けていました。**
つまりこれ、ただの練習曲じゃないんです。
• 表現力の基礎
• 分析力の養成
• 作曲の第一歩
• そして、脳のストレッチ!
まさに音楽のラジオ体操第一。
毎朝インヴェンション、続けたらきっと健康になります(精神的にも)。
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【まとめ】インヴェンション、それは“多重人格演奏術”への招待状
バッハが教えてくれるのは、こういうこと。
「音楽は、ひとつじゃない。
複数の声が共に存在し、調和する世界なんだ。」
一見冷静、でも中身は超情熱的。
インヴェンションは、あなたの演奏を次のレベルに連れて行ってくれます。

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