ソナタって誰@わくわく@稲毛海岸のピアノ教室
- 義啓 川手
- 6 日前
- 読了時間: 2分
【第9弾】「ソナタって、曲がデカすぎるんですけど!?」
〜展開部で迷子、再現部で涙〜
こんにちは!
ソナチネで貴族ごっこを楽しんでいたあなたへ、
次に用意されていたのは――
「構成が巨大」「ドラマが重厚」「体力も気力もいる」
ピアノ界のフルコース、ソナタです。
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第一章:まるで映画!3部構成の音楽ドラマ
ソナタ形式って聞くと難しそうですが、実はこれ、
「登場人物紹介 → トラブル発生 → 解決」
という、映画や小説と同じ構造なんです。
• 提示部:主役(主題1)とライバル(主題2)が登場
• 展開部:ケンカする。こじれる。転調で迷子になる。
• 再現部:でも最後は仲直り。主題が堂々と戻ってきてハッピーエンド!
……いや、音楽でこれやるって、大変よ!?
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第二章:体力、精神力、構成力。すべてを試される
ソナタを弾くには:
• 1曲=3〜4楽章、10分以上も当たり前
• 技術も幅広く(アルペジオ、スケール、重音、跳躍…)
• 曲全体の“構成”を頭に入れておかないと、展開部で確実に迷子!
ソナチネまでは「1ページずつ頑張ろう」だったのに、
ソナタは「全体を見通せる力」が必要なんです。
例えるなら、短距離走からフルマラソンに移行した感じ。
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第三章:ベートーヴェン先生の圧が強い
ソナタを代表する作曲家といえば、そう――
ベートーヴェン!
• 「悲愴」
• 「月光」
• 「熱情」
• 「ワルトシュタイン」
• 「告別」
などなど、曲名からしてもうメンタルえぐってくる。
しかも、演奏してると**「先生が背後に立ってる感」**がすごい。
「そこは魂で弾かんかい」
「形式を理解しろ」
「もっと全体像を捉えて」
そんな声が聞こえてきそうな圧。
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第四章:でも、だからこそ“音楽家になった気がする”
ソナタを乗り越えた瞬間、
それまでの「習いごと」が、急に**「芸術」**に変わる。
• 長い時間をかけて向き合う経験
• 感情と構造を一緒に考える訓練
• 「語る」ように演奏する喜び
ソナタって結局、**「音楽の哲学書」**なんですよね。
読んでるうちは苦しいけど、読み終わったとき、見える世界が変わる。
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【まとめ】ソナタ、それは“音楽家への入社試験”
ツェルニーで筋トレ、バッハで脳トレ、ブルグミュラーで心をほぐし、
ソナチネで気品を学び――
そしてついに、ソナタで音楽家としての実践訓練。
• 演奏時間の長さ
• 感情の深さ
• 構造の理解
• 表現力の集大成
これ全部に向き合うことで、
「ピアノ弾いてます」から「音楽してます」へ、
心が一歩、進化するんです。

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