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ソナタって誰@わくわく@稲毛海岸のピアノ教室



【第9弾】「ソナタって、曲がデカすぎるんですけど!?」


〜展開部で迷子、再現部で涙〜


こんにちは!

ソナチネで貴族ごっこを楽しんでいたあなたへ、

次に用意されていたのは――


「構成が巨大」「ドラマが重厚」「体力も気力もいる」

ピアノ界のフルコース、ソナタです。



第一章:まるで映画!3部構成の音楽ドラマ


ソナタ形式って聞くと難しそうですが、実はこれ、


「登場人物紹介 → トラブル発生 → 解決」


という、映画や小説と同じ構造なんです。

• 提示部:主役(主題1)とライバル(主題2)が登場

• 展開部:ケンカする。こじれる。転調で迷子になる。

• 再現部:でも最後は仲直り。主題が堂々と戻ってきてハッピーエンド!


……いや、音楽でこれやるって、大変よ!?



第二章:体力、精神力、構成力。すべてを試される


ソナタを弾くには:

• 1曲=3〜4楽章、10分以上も当たり前

• 技術も幅広く(アルペジオ、スケール、重音、跳躍…)

• 曲全体の“構成”を頭に入れておかないと、展開部で確実に迷子!


ソナチネまでは「1ページずつ頑張ろう」だったのに、

ソナタは「全体を見通せる力」が必要なんです。


例えるなら、短距離走からフルマラソンに移行した感じ。



第三章:ベートーヴェン先生の圧が強い


ソナタを代表する作曲家といえば、そう――

ベートーヴェン!

• 「悲愴」

• 「月光」

• 「熱情」

• 「ワルトシュタイン」

• 「告別」

などなど、曲名からしてもうメンタルえぐってくる。


しかも、演奏してると**「先生が背後に立ってる感」**がすごい。


「そこは魂で弾かんかい」

「形式を理解しろ」

「もっと全体像を捉えて」


そんな声が聞こえてきそうな圧。



第四章:でも、だからこそ“音楽家になった気がする”


ソナタを乗り越えた瞬間、

それまでの「習いごと」が、急に**「芸術」**に変わる。

• 長い時間をかけて向き合う経験

• 感情と構造を一緒に考える訓練

• 「語る」ように演奏する喜び


ソナタって結局、**「音楽の哲学書」**なんですよね。

読んでるうちは苦しいけど、読み終わったとき、見える世界が変わる。



【まとめ】ソナタ、それは“音楽家への入社試験”


ツェルニーで筋トレ、バッハで脳トレ、ブルグミュラーで心をほぐし、

ソナチネで気品を学び――

そしてついに、ソナタで音楽家としての実践訓練。

• 演奏時間の長さ

• 感情の深さ

• 構造の理解

• 表現力の集大成


これ全部に向き合うことで、

「ピアノ弾いてます」から「音楽してます」へ、

心が一歩、進化するんです。


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