教則本のわくわく興味がわくはなし3@ハノン@稲毛海岸のピアノ教室
- 義啓 川手
- 5月8日
- 読了時間: 3分
更新日:3 日前
【第3弾】ハノンという筋トレマシーン登場!〜ピアノ界のプロテインとは?〜
こんにちは!
バイエルでピアノの世界に足を踏み入れ、ツェルニーで汗を流したあなたに、ついに現れる新たな存在…。その名もハノン!
今回は、ピアノ筋トレ界の王者「ハノン先生」について、笑いあり・ちょっぴり涙ありで(?)ご紹介します。
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第一章:ハノンって誰?
ハノン(Charles-Louis Hanon)はフランスの音楽家。
でも彼の顔を思い浮かべる人は少ないでしょう。なぜなら、顔より指のイメージが強すぎるから。

「ザ・ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト(The Virtuoso Pianist)」という、なんだか必殺技みたいな名前の本を書いてます。
内容は…そう、指を鬼のように鍛える反復練習。
もう言っちゃいましょう。
ハノン=ピアノ界のプロテイン
飲めば(弾けば)効く。でも、おいしくはない。
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第二章:こんな練習、誰が考えた?
ハノンの練習曲、正直どれも「メロディ?何それ?」なものばかり。
ドレミファソファミレ…の無限ループ。
生徒A「先生、この曲、なんの曲ですか?」
先生「これは曲じゃない、訓練だ」
そう、ハノンは感情や美しさを捨てて、ただひたすら機能性を追求した指のフィットネス。
ツェルニーでさえ「音楽性」がちらっと顔を出すのに、ハノンはガチの筋トレ。
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第三章:ジムで言うなら「ベンチプレス」
バイエル=準備体操
ツェルニー=筋トレメニュー
ハノン=ベンチプレスマシーン
このレベルになると、感動とかは置いておいて、ひたすら「やるしかない」。
でも不思議なことに、続けていると…
• 指が軽くなる
• オクターブも怖くなくなる
• なんか自信がついてくる(謎の達成感)
そう、ハノンはピアノの基礎体力を底上げする、無味無臭だけど効きまくる栄養剤。
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第四章:効果が出るのは、地味に後から
ハノンって、すぐに成果が出るわけじゃないんです。
でも、ある日突然「あれ?速いパッセージが弾けてる…」みたいな日が来る。
これは完全に筋トレと一緒。
「気づいたらマッチョになってた」現象。
しかもハノンをやった人は、そのあとどんな曲に行っても
「え、これハノンより楽じゃない?」って思えてくるという副作用付き。
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【まとめ】ハノン、それは愛されないけど必要なやつ
ハノンは決して「楽しい!」とは言われません。
でも「やってよかった」とは、だいたいの人が言います。
それって、まるで腹筋ローラーとか、青汁とか、健康診断みたいな存在ですよね。

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次回予告:ブルグミュラーという癒し系キャラ登場!〜音楽的ご褒美タイムのはじまり〜
ハノンで汗だくになったあとは、ちょっと癒されましょう。
次回は、ピアノ教則本界の“スイーツ男子”こと、ブルグミュラーさんをご紹介します!
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