教則本のわくわく興味がわくはなし5@稲毛海岸のピアノ教室
- 義啓 川手
- 5月14日
- 読了時間: 3分
更新日:5月18日
ツェルニー100番の存在感
よっしゃ来ました、シリーズ第5弾!
今回は、ピアノ学習者の誰もが一度は震えるその名前――ツェルニー100番。
数字のインフレが止まらない教則本界に、ツッコミ全開で突っ込んでいきましょう!
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【第5弾】「ツェルニー100番って、正気なの?」〜数字がインフレ起こす教則本の謎〜
こんにちは!
バイエル・ハノン・ブルグミュラー…と来て、ついに登場。
ピアノ界の“長期戦ボスキャラ”、その名もツェルニー100番!
もはや練習曲というより修行コース。
数字はただの記号ではない。覚悟である。
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第一章:そもそも100曲って、なに!?
ツェルニー先生、こう言いました(たぶん)
「30じゃ足りない。40でも甘い。50?それはまだ序章だ」
「本番は100だ!」
はい出ました、脅威の3桁。
作ったツェルニーもすごいけど、
「これ全部やるぞ!」って言ったピアノの先生も正気じゃない(愛してます)。
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第二章:100曲の正体、それは“地味に変化する筋トレ地獄”
ツェルニー100番、いざ弾き始めるとこんな感じです。
• 第1番:あれ?意外とカンタン?
• 第5番:うーん、右手がちょっと動きにくい…
• 第12番:左手に恨みでもあるの?
• 第23番:え、調号4つ?聞いてない…
• 第31番:もうハノンに戻りたい…
しかも曲が「似てるけど違う」という絶妙なラインを突いてくる。
つまりこれは、ジワジワ来るスルメ系筋トレ。
咀嚼力(集中力)が試される。
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第三章:数字がインフレを起こし始めたのは、なぜ?
バイエル → 106曲
ツェルニー → 30、40、50、100曲…
気づいてました?これ、だんだん曲数が増えてるんです。
まるで…
• RPGのラスボスがレベル80から突然999になってる感じ
• カレーの辛さが「1辛」から「激辛100倍」になる感じ
• スマホゲームで「第1章(全99話)」とか言ってくる感じ
音楽史のどこかで、数字=熱意の証みたいな風潮が生まれたに違いない。
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第四章:でも…なんだかんだ、強くなる
ここまで文句タラタラでお届けしましたが。
でもね、本当は…やればめちゃくちゃ指が育つのも事実なんです。
• 難易度のステップが細かいから「少しずつ上達」を感じられる
• テクニックの種類が多くて「基礎のオールインワン」状態
• やりきった人は、ベートーヴェンソナタも余裕(…な気がする)
つまり、100番とは「音楽の総合格闘技」!
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【まとめ】ツェルニー100番、それは「修行僧への道」
ツェルニー100番とは――
「何かを極めるってこういうことかもしれない」と、しみじみさせてくれる本。
苦行、だけど尊い。
そして1曲終えるごとに、自分を褒めてあげたくなるやつ。
もし今あなたが100番をやっていたら、自分にこう言ってください。
「俺は今、伝説を刻んでいる」

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次回予告:「ブルグミュラー25の裏に、18の影!」〜知られざる続編、その名は“18の練習曲”〜
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