サントリーホールで-稲毛海岸-高浜北団地のピアノ教室
- 義啓 川手
- 10月25日
- 読了時間: 2分
【サントリーホールで-稲毛海岸-高浜北団地のピアノ教室】

何十年ぶりのサントリーホールで感じた“音楽の歓喜”
10月18日、何十年ぶりかにサントリーホールへ行ってきました。ホールへ向かう途中から胸が高鳴り、エントランスに響くざわめきや、深紅の客席の美しさを目にした瞬間、「あぁ、帰ってきたな」と思わず深く息を吸ってしまいました。
この日の公演は日本フィルハーモニー交響楽団。プログラムは私にとって初めて生で触れるショスタコーヴィッチ。
前半はピアノ協奏曲第1番、後半は**交響曲第11番《1905年》**という構成でした。
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◆驚きと刺激に満ちたピアノ協奏曲第1番
第1番のピアノ協奏曲は、なんとピアノとトランペットが舞台前方で並ぶという珍しいスタイル。
クラシックの世界にありそうでないこの編成、視覚的にも音響的にもとても新鮮でした。
ピアノが鋭く語りかければ、トランペットが皮肉めいた微笑みを返す。オーケストラはその会話に時に寄り添い、時に突き放す――まるで三者が舞台上で思い思いのドラマを繰り広げているようでした。
ショスタコーヴィッチのユーモアや反骨精神を感じさせるこの曲。
ソリストの華やかなテクニックと、トランペットの凛とした音色の掛け合いに魅了され、あっという間の時間でした。
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◆圧巻のスケール――交響曲第11番
後半の交響曲第11番は、舞台上に置かれた**2つの巨大な鐘(ベル)**が大きな存在感を放っていて、開演前から気になって仕方がありませんでした。
「いつ鳴るの?」
「曲中のどんな場面で使われるのだろう?」
11番の演奏は、まさに映画のサウンドトラックを聴いているような壮大さ。革命の歴史を描いたと言われるこの曲は、静寂から怒り、悲しみ、祈りへと感情が波のように押し寄せてきます。
そして――
最後の最後で、ついに鐘が鳴り響きました。
その音は決して派手ではないのに、まるで時間が止まったかのようにホール全体に深く深く浸透し、空気の震えとともに心に刻まれました。
あの余韻は、きっと一生忘れられません。
◆音楽に包まれる幸福
どちらの曲も演奏後は拍手が鳴り止まず、ソリストも指揮者も何度もカーテンコールに応えるほどの盛り上がり。会場の熱気はただ事ではありませんでした。
何より強く感じたのは、ここはやっぱり自分にとって最高の空間だということ。
良い演奏を聴くと、心が洗われ、何か前に進む勇気のようなものをもらえますね。
また近いうちに、必ずサントリーホールへ戻ってこようと思います。















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