これほんとに音楽ですか-稲毛海岸-高浜北団地のピアノ教室
- 義啓 川手
- 9月8日
- 読了時間: 3分
更新日:9月9日
これほんとに音楽ですか-稲毛海岸のピアノ教室
教則本のわくわく興味がわく話
【第12弾】「現代音楽、それって音楽なんですか?」
〜調性崩壊・拍子の迷子・でもなぜかクセになる不思議な世界〜
こんにちは!
クラシックの王道を歩いてきたあなたが、ある日出会うであろう衝撃。
それが――
**「現代音楽」**です。
最初に言っておきます。
「ドがドである保証は、もうありません」
⸻
第一章:旋律が…ない?拍子が…わからない?
現代音楽を初めて聴いたとき、こんな感想が多発します:
• 「え、何が正解なの?」
• 「今のって、間違ってないの?」
• 「楽譜、読めるけど…わからない…」
• 「むしろこれ、音出していいの?」
なぜなら、音楽の前提が崩壊してるから!
• 調性がない(ドミソの安心感、消滅)
• 拍子がコロコロ変わる
• リズムが不規則すぎて脳がついていかない
• 音ではなく、“無音”すら音楽
「えーと、これって……前衛芸術ってことでいいですか?」
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第二章:作曲家たちの大冒険
現代音楽の作曲家たちは、
**「まだ聴いたことのない音楽」**を目指して旅に出ました。
• シェーンベルク:「調性?そんなの壊しちゃえ」
• ケージ:「楽器?いや、沈黙も音楽ですよ?」
• リゲティ:「ピアノに手を入れて鳴らしてみよう」
• 武満徹:「静けさに、意味を与える」
そう、これはもはや**“音楽界の哲学者たち”**。
⸻
第三章:演奏するって、どういうことだっけ?
現代曲を演奏するというのは――
**「一音一音を、自分で決める覚悟」**が必要になります。
• 音の意味を考える
• 無音の間をデザインする
• 効果音のような音も“表現”として扱う
• 「正解がない」中で、「自分の答え」を出す
ツェルニー的な「正しい弾き方」も、
ブルグミュラー的な「感情のせ方」も、
ここでは通用しない。
**「あなたはこの音を、どう捉えましたか?」**がすべて。
⸻
第四章:気づけばクセになる“謎の快感”
不協和音、不規則なリズム、拍子迷子…。
最初は違和感しかなかったのに、
だんだんこう思い始める自分がいる。
「あれ?これ、気持ちよくない…?」
「理屈じゃなくて、感覚で理解できてきた…?」
現代音楽には、**“言語の前の音楽”**のような力があります。
考える前に感じる。
ルールじゃなくて、響きに身をゆだねる。
そして、その中にある静かな美しさや、鋭い衝動を感じ取れるようになる。
それって、ちょっと……
原始的で、かつ未来的な体験なんですよね。

【まとめ】現代音楽、それは“音楽って何だっけ?”を問い直す旅
• 調性がないからこそ、響きを感じる
• 拍子がないからこそ、時間を味わう
• 正解がないからこそ、自分の答えを探す
現代音楽は、混沌として難解だけど、
その中にしかないピアノとの新しい対話があります。
最初は「???」でも、いつか「!!!」に変わる瞬間、
あなたはもう、音楽そのものと向き合っているのです。
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