3拍子の曲の違い-稲毛海岸-高浜北団地のピアノ教室
- 義啓 川手
 - 9 時間前
 - 読了時間: 3分
 
【3拍子の曲の違い-稲毛海岸-高浜北団地のピアノ教室】
3拍子の舞曲(ダンス音楽)には、ワルツやメヌエットをはじめ、さまざまな種類があります。それぞれに特徴や時代背景、リズムの感じ方が異なります。以下に主な舞曲を紹介し、その違いを説明します。

🎵 ワルツ(Waltz)
• 拍子:3/4拍子
• テンポ:中庸〜速い(♩= 60〜120程度)
• 特徴:
• 19世紀ヨーロッパ(特にウィーン)で流行した。
• 1拍目に強いアクセントがあり、「強-弱-弱」の拍感。
• 大きな旋回やスウィング感が特徴的で、優雅かつ躍動感がある。
• 代表曲:
• ヨハン・シュトラウスⅡ《美しく青きドナウ》
• ショパン《華麗なる大円舞曲》
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🎵 メヌエット(Minuet / Menuett)
• 拍子:3/4拍子
• テンポ:ゆっくり〜中庸(♩= 60〜90程度)
• 特徴:
• 17〜18世紀の宮廷舞曲。バロック時代に特に多く使われた。
• 優雅で上品、形式的。左右対称のようなフレーズ感。
• バッハやモーツァルトの作品によく登場。
• 代表曲:
• バッハ《メヌエット ト長調(アンナ・マグダレーナの音楽帳)》
• モーツァルト《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》第3楽章
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🎵 マズルカ(Mazurka)
• 拍子:3/4拍子
• テンポ:やや速め(♩= 80〜100程度)
• 特徴:
• ポーランドの民族舞曲が起源。
• アクセントが2拍目または3拍目にくる独特のリズム。
• ショパンが芸術作品に高めた。
• 代表曲:
• ショパン《マズルカ》シリーズ
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🎵 ポロネーズ(Polonaise)
• 拍子:3/4拍子
• テンポ:堂々とした中庸(♩= 80〜100程度)
• 特徴:
• ポーランドの行進的舞曲。
• リズムは「付点リズム+8分音符+8分音符」が特徴。
• 威厳のある雰囲気、貴族的な雰囲気。
• 代表曲:
• ショパン《英雄ポロネーズ》
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🎵 ランドラー(Ländler)
• 拍子:3/4拍子
• テンポ:やや遅め(♩= 60〜80程度)
• 特徴:
• オーストリアやドイツの田舎風舞曲。ワルツの前身。
• 手拍子や足踏みのような素朴なリズム。
• 農民の踊りに近く、民俗的。
• 代表曲:
• ベートーヴェンやシューベルトの作品に登場。
• 映画『サウンド・オブ・ミュージック』のランドラー・シーン
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🎵 サラバンド(Sarabande)
• 拍子:3/4拍子
• テンポ:非常にゆっくり(♩= 40〜60程度)
• 特徴:
• バロック時代の舞曲で、荘厳・神秘的な雰囲気。
• 2拍目に重みがある独特のリズム。
• 代表曲:
• バッハ《無伴奏チェロ組曲》第5番 サラバンド
• ヘンデル《サラバンド》(映画『バリー・リンドン』使用)
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🎵 ハバネラ(Habanera)
• 拍子:2/4や4/4が多いが、3拍子系リズムに近い感触をもつ。
• 補足:
• スペイン系キューバの舞曲で、「タターター・タターター」のリズムが特徴。
• 3拍子の仲間とはやや異なるが、ワルツ的な雰囲気を持つ曲もある。
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🎼 まとめ表
舞曲名 拍子 テンポ 特徴
ワルツ 3/4 中庸〜速い 回転感、1拍目にアクセント
メヌエット 3/4 ゆっくり 優雅で形式的、バロック〜古典期
マズルカ 3/4 やや速め 2or3拍目にアクセント、ポーランド起源
ポロネーズ 3/4 堂々と中庸 行進的、付点リズム
ランドラー 3/4 やや遅め 民俗的、ワルツの原型
サラバンド 3/4 非常に遅い 神秘的、2拍目にアクセント
3拍子は日本人は苦手だと言われてます。みなさんはいかがですか?





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